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1kb SS劇場 “ちちカルチョ”月姫編(前半)

 1024バイトで超短編を書こうという遊びの馬鹿企画。
 月姫系女性キャラ16人について、下のような制限の元、志貴がバストを愛撫している場面をネタに1kb SSを毎日一本掲載します。で、どれが誰なのかクイズにしようというもの。

対象女性キャラ(アイウエオ順):

蒼崎青子、有間都古、アルクェイド、乾一子、琥珀、シエル、シオン、時南朱鷺恵、瀬尾晶、月姫蒼香、遠野秋葉、ななこ、翡翠、三澤羽居、弓塚さつき、レン (気が向けば追加するかも……)


下の表から各話に飛びます。

08/11/2004 追加編1 掲載。

前半
No.1 No.2 No.3 No.4
No.5 No.6 No.7 No.8
後半
No.9 No.10 No.11 No.12
No.13 No.14 No.15 No.16
補追編(ゲスト公演)
No.17 No.18 No.19  
解答編
追加編1
 

書く上での制限ごと



  1.  

     無闇に身を硬くしているから、慌てずただ胸に顔を寄せた。凝視されても辛いだろうし、俺も何もせずにはいられないし。くにゅ、って心弾む感触は水風船に堅めのゼリーでも詰めたみたい。静かにしたけど、それでも鼓動を乱れさせた。
     とくん、とくん、とくん
     耳に心臓の早鐘が届く。頬に密着した柔肉が想像を絶して快美だから、俺も同じになってる。意識の解れるのを待ってあげるはずが自分こそ鎮まれずにいたら、おずおずと頭を撫でて来た。その手付きが霞ほどに記憶にあり、遠い日の匂いにやっと安らぐ。ついでに目の前の優しげな膨らみに触り、母乳を飲む真似をしたら、静謐なまま微笑みが薫った。でも、落ち着いていた心音がまた高まる。
     知らず逆転していた立場を再度覆そうと、無心に遊ばせていた手に邪気を込める。凛とした張りはあるけど淑やかな胸をリズム良く捏ね回し、サクランボ色を唾液で洗う。頭を抱いていた腕が束の間だけ締まったあと、逃げた。黙っているけど膝の曲がるのが判る。身を弓なりにする。
    「気持ち良い?」
     耳までこんな色にしてるのかな、と思いながら舌でも指でも桜桃を実らせる。
     息を呑んだままの長い逡巡が最後には破られ、律儀な肯定の返事を得た。




  2.  

     強く握ってしまって、睨まれた。でも、気持ち良すぎるせいなんだから、赦して欲しい。吸い付くような肌のすぐ下あたりは無性に柔かいのに、力を加えて行くと静かに押し返される。ねっとりと粘性の触り心地。こちらの行為を寛大に受け入れながらも、毅然とした芯がある。
     顔をくっつけたりしたくなるのは男だから仕方が無い。魔性の弾力を頬で味わいながら、反対側の乳房を今度は五本の指先で掴むように揉んでみる。俺の方は楽しいのだけど、特に気持ち良くはないみたいだから、指をすぼめて既に幾分硬くなった珊瑚色の先端に迫る。
     期待に息を詰まらせているから、無論すぐに突付いたりせず指を広げ、もみもみを再開する。耳に届く恨めしげな吐息。
     何か香るのに気付く。嗅いでみても正体が判らず、ただ官能的。何度も鼻を鳴らして息を吸っていたら、頭を叩かれる。
     もう一度、指先だけを触れさせて頂点に向かって集めて行く。さっきと同様の息遣い。乳首に届くか届かないかの瞬間、こっちの先っぽに口付ける。騙まし討ちは成功、悲鳴めいた喘ぎが聞けた。もう一方の乳首にも今度こそ触れる。
    「気持ち良い?」
     声をかけたら頭を抱き締めて押え付けられた。よっぽど感じたみたいだ。


  3.  

    「気持ち良い?」
     訊いてみたら、体を震わせた。随分と感じやすいらしい。バストの優美な曲面に両手を添えてゆっくり動かすのに応じて、恥ずかしそうに目を泳がせている。淡雪の肌が、輝きはそのままに春色に染められ、温もりと潤いを増して来る。
     とっくに露わになっていたおっぱいも、生硬さが融け落ちて更に指に甘くなった気がする。率直に言葉と仕草で賞賛したら、ますます春めいた。
     まだまともには触れてないのに丘の真ん中の若芽は脹らみかけていて、摘んで愛でたら悶えて百面相し始める。敏感なんだねってからかったら、今度は硬直して涙目になる。見ていて飽きないし、こんな時でも変わらないのが彼女らしいと思う。
     指先に甘美な新芽は大きくなり、舌でも味わおうとして、やっと何か淡く香るのに気付いた。逃げ遅れたほどの体の匂いと混ざって、フローラルで扇情的。わざとらしく嗅いで羞恥を煽る。ちょっと背伸びした選択かな、なんて告げても機嫌は損ねずに済み、判ったのが嬉しいみたい。
     左右の蕾をたっぷり慈しんで、育っている性感を更に花開かせる。蜜を吸うつもりで舐め続けたら腕に力の入るのが判る。ここ、そんなに弱いのって名を呼んだら、途端にシーツを掴んだ。


  4.  

     何もせずに眺めていて、照れて膨れさせてしまうほど裸のバストは綺麗だった。そんな目を向けたことが無かったから、魅せられてしまったんだ。
     そう告げたら、もっと照れつつ嬉しくて泣き出しそう。
     いきなり頬を擦り付けたら今度は笑われた。女の子らしい隆起をそっと押しつぶすようにして楽しむ。やわらかくて温かくて、興奮するのと同じぐらいに安らいだ。気持ち良くて繰り返すと、甘えんぼとか何とか言ってくる。
     照れ隠しだと判るけど、ちょっと反撃する。かすかな汗の匂いがドキドキするって言ったら、シャワー浴びるとかして来たいって抵抗し始める。でも、今更お預けは無理。頭を押し離そうとして来る手を捕まえて、頬擦りを続けた。
     ちゅ、と乳首にキスしたら腕に力が篭った。舌で転がしてやると尖って来て、静かになった。
    「気持ち良い?」
     意地悪して尋ねる。ちょっとだけ抗議してくるけど腕は大人しいまま。
     両手を放してそれぞれ胸に添えて、そっと揉む。頬で受けた感触よりも、もっと柔かく思った。
     また口を付けて健康的な張りの肌を舐め、ちょっと汗の塩気がするって嘘を吐く。半泣きで物凄く恥ずかしがりながらも、結局おっぱい中を味わうのは許してくれた。


  5.  

     綺麗なおっぱいは誘っているけど、表情があどけなくて、いけないことをしているみたいだ。だからって今更引けずに大事に突付いたら、しなやかな抵抗が指に伝わる。男どもの憬れて止まない女性の象徴が、しどけない形に歪められている。
     両手でまともに触ったら、笑って目を瞑った。
    「気持ち良い?」
     紅潮しながらも、判らないとしか答えてくれない。俺ばかり楽しんでちゃ駄目だから、とろけるような感覚の元に一心に奉仕する。顔を埋めたい衝動に耐えつつ、真ん中の豆粒を弄って遊ぶ。
     二人の界面で悦楽が起こって流れてくる。目の閉じ方が強くなったけど、恍惚としているのは見て取れたし、あっちにも届いている。
     欲望に身をゆだねて胸の間のあたりに口付け、横に往復して堪能する。笑っているのが聞こえたけど気にしない。視界が牛乳みたいに白くて、そんな香りを錯覚する。木漏れ日みたいに癒されながら、噛み付いてしまいそなほど猛烈に昂ぶっている。
     かぷ、と乳頭の周りを大口開けて咥え、唇のすぐ内側にベロを巡らせる。もぞもぞしているのが無意識の催促だと判って、もうひとつの先っぽも指で周りに輪を描くだけ。
     散々焦らしてから一気に攻めたら、可愛い声が聞けた。


  6.  

     導かれて接した刹那に、溺れた。二つの胸乳は乱暴にぶつける獣欲を受け容れて、意のままになってくれる。指を押し返す芯の強さは持っているのに、漂うのは捕らわれて一緒に堕ちそうな危険な婀娜。
     ミルク色の裸身が甘酸っぱく薫って陶酔する。いつものパヒュームの香気も今は殊更に別天地、包み込んで全身まさぐって男を駆り立てる。男根を握られている気にさえなった。矢も楯もたまらず両の宝玉をこね回して朱の跡を付け、まだらにしてしまう。
     あんなに力んでしまったんだから痛かったはずなのに、うっとりと微笑んでくれる。次こそ優しく、念じながら口付けたのに危うく歯を立てそうになり、そればかりは必死で堪えた。閉じた唇を谷間にあてながら静まろうと努めるけど、両手が勝手に望みを満たしているから果たせやしない。
     それでも乳首を尖らせていたから、うわずりながらも囁く。
    「気持ち良い?」
     快楽に耽溺した肯定は演技には思えず、安堵して輝石を口にし、やっぱり狂う。しゃぶるにつけて歓喜に咽ぶから、どの動きが良いのか探る。攻めているのに悦楽に打たれる。はどめが効かなくなっているのは二人ともらしく、息苦しいほど抱き締められ、唾液まみれにして喰らい続けた。


  7.  

     触れた途端に、ぴくりと身を震わせた。でも、ぞくりとしたのは俺も同じ。肌が綺麗なのは判っていたけど、胸の部分は格別だった。単に手を当てているだけなのに、どうにも滾っていく。
     特に力を加えることもなく手を滑らせるだけで、柔らかな膨らみは従順に変形する。指が張り付いて、放そうとしてもくっついて来るんじゃないかなんて思う。
     撫で続けていたら、少しだけ硬い感触が手を擽り始めたから、ピンと反らせた掌でその突起だけを刺激してやる。戸惑ったような表情ながら、快感に頬を染めているのは見て取れる。乳首を摘んだら、また一瞬、びっくりした様子だった。
     顔を近づけると、ほのかに日向の野原みたいな匂いがする。高貴なのに、打ち解けたような印象の香りだ。
     丘の裾野の方から舌を這わせて行くと、その舌先まで柔肌に溶ける気がした。頂上の周囲に二度三度と輪を描くうちに俺の方が我慢できなくなって、吸い付く。唇に挟んで舐めてやると、ばたばたと悶えるけど邪魔はしてこない。反対側に同じことをしたら、やっぱり同じように身を震わせる。
    「気持ち良い?」
     尋ねたら、少しの間だけ体を硬直させた。でも、舐め続けたらすぐに耐え切れなくなったのが可愛かった。



  8.  

     冒涜に思いながら、そのせいで余計に酷く欲情していた。恵みを授かるなり汚すみたいで、背反する情動に駆り立てられる。
     渇望が勝って手を下ろす。アンブロシアの表皮は若々しく強く、オイルでも塗ったように滑らか。果肉は熟れて柔軟ながら、むっちりとして崩れそうにはない。相反する要素が魔法のように均衡していて、魂を吸われそうな揉み心地だ。
     血を沸騰させてしまいそうで、一度放す。指で弾くと複雑な波形に揺れ、鴇色の中心が艶やかな白地に残像で模様を描く。魅入られた。
     繰り返していたら忍び笑いが聞こえて、我に返ると同時に耳まで熱くなる。照れ隠しに鷲掴みにして、訊く。
    「気持ち良い?」
     初め浮かんだのは揶揄だったけど、婉然に化ける。
     激励のお礼に、ほんとに気持ち良くなってもらわないと。入り過ぎていた力を緩め、一番美味しそうなところから食べ始める。指と舌の熱愛に応えて尖って来るから更に欲しくなり、もう片方も頂く。無心に続けていて、やっと悩ましげな吐息を耳にできた。
     胸元に漂っていた匂いが懐かしくてならず、正体を確かめようとしたら、嗅覚を通じて頭の奥底まで陥落された。知らず、またしゃぶりついて、歯形まで付けてしまっていた。

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