1024バイトで超短編を書こうという遊び。
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タスケテ。 きょうはじめてはいったまきひささまのへやで、まるでにんぎょうみたいにわたしのからだがうごかないのは、どうしてなんだろう? タスケテ。 さっきまでまきひささまが、わたしのおなかをけったりくびをしめたり、なにかこわいものをわたしのなかにつきさしていたのは、どうしてなんだろう? タスケテ。 あんなひどいめにあったのに、だれもたすけにきてくれないのは、どうしてなんだろう? タスケテ。 わたしとひすいちゃんの、うまれてはじめてのたんじょうびいわいのはずなのに、わたしだけがまきひささまのへやによばれたのは、どうしてなんだろう? タスケテ。 わたしがこんなにこわがってるのに、やしきのなかにひびくくらいひすいちゃんのわらいごえがきこえるのは、どうしてなんだろう? タスケテ。 まどのそとにはきもちがいいくらいのあおぞらがひろがっているのに、わたしのこころがまっくらですごくさむいのは、どうしてなんだろう? タスケテ。 わからない、なにもわからない。ねぇおねがい、だれでもいい、だれか、だれか、 タスケテ、 タスケテタスケテ、 タスケテタスケテタスケテ…… |
「ソラッ、こっちへ来るんだっ!」 「いやっ、許してください、兄さん……」 慎二は力なく横たわる桜の髪を掴んで引き摺り上げた。 「あ……う……」 苦しげな桜の様子に慎二は唇を歪める。 「おまえは僕のものだろう? 黙って従ってれば良いんだよ!」 桜の白い肌に凶器を押し付ける。 「ふん、お前にはその姿がお似合いだ。いいか、帰るまでそのままだからな」 全てを終えた後で、桜を絶望へと追い込む宣告。 「う、うう……」 桜に出来た事は、ただ嘆く事だけ。 「桜?」 今、会える訳の無い人の声を聞くまでだった。 「いやっ! 見ないでください先輩っ! こんな、私を、見ないで……」 激しい拒絶。 「どうしたんだ、その……」 「……額にマジックで書かれた『肉』は」 |
「そうそう、切嗣さんってロリコンだったのよぅ」 ガチャン。 その衝撃に洗っていたお皿を取り落とした。 その、俺が正義の味方だと信じていた男がその為に手段を選ばない男だったというのは聞いた事がある。 だが、今のはそれ以上の衝撃だった。 ヤツが、あの男がよりにもよってロリコンだっただと!? 「……嘘、だろ?」 思わず愕然として問い返す。 対して藤ねぇ。 「マジよー。なんたって当時中学生だった私に手を出してさー」 しかも趣味悪いっ!? とっさに連想されるイメージ。 瀕死の床についた切嗣と俺。
「うあああっ! 親父ぃっ、俺からの手向けだっ! あの世で藤ねぇと仲良く暮らすがいいいぃぃぃぃっっ!!」 艦橋にバズーカでもブチ込んだよーに大荒れ。 この日、衛宮邸は跡形も無く崩壊した。 |
手が、その双丘に触れる。 ……いや、触れるなんてものじゃない。 彼女の後ろから、揉みしだく。 弾力のあるそれを力強く、力強く、そして優しく。 敏感な所を戯れに摘み上げれば、彼女の口は嬌声を洩らした。 耐えるような、浸るような、そんな声。 声を聞きながら思う。 「……気持ち良い?」 何気なく、そんなバカな事を聞いた。 |
Syunsukeの馬鹿企画 ちちカルチョ 月姫編 で取り上げなかったキャラについて頂いた作品です。 |
乳房にそっと触れようとしたら、身体をビクリと震わせた。 緊張してがちがちになって、きゅっと瞳を閉じている。 彼女の様子に苦笑しながら、ゆっくりと両手で揉みしだいた。 できる限り優しく、快楽をというよりも緊張をほぐす意味合いで。 黙って何かに耐えるのを見ていると、初めての時を思い出す。 あの時は、愛撫している途中で泣き出してしまった。 ゴメンなさいと繰り返しながら、ぽろぽろと涙を零して。 緊張していたのか、何かに怯えていたのか。 未だに判断はつかないけれど、とりあえず今日は大丈夫みたいだ。 彼女の様子を窺いながら、きゅっと乳首を摘んでみた。 またも彼女はビクリと震える。 確かあれは二回目の時。 乳首を強く摘んだら、突然の刺激に驚いて、ベッドの上で漏らしてしまった。 そのことであんまり取り乱すから、その日はそこまでにしたんだっけ。 指先でソレを弄びながら彼女の顔を眺める。 目の端に涙を浮かべているけど、今日はまだましな方。 念のために聞いてみる。 「気持ち良い?」 答える余裕は彼女にはない。 |
Syunsukeの馬鹿企画 ちちカルチョ 月姫編 で取り上げなかったキャラについて頂いた作品です。 |
服の上から、その胸に触れる。 本当に良いのかと視線を合わせると、穏やかに微笑み返した。 戸惑いながら、徐々に徐々にその動きを強くしていく。 指先が触れた先端はすでに硬く、たまらず貪る様に吸い付いた。 布越しの愛撫。 彼女は頬を赤らめ、照れたような表情で、でも止める事は決してしない。 全てを見透かしながら、その上で微笑む。 だからと言って気を抜けば何をされることやら。 「気持ち良い?」 聞いてみると、彼女は嬉しそうに頷く。 |
Syunsukeの馬鹿企画 ちちカルチョ 月姫編 で取り上げなかったキャラについて頂いた作品です。 |
「あの、兄さん」 |
「寒くない?」 幹也の声に藤乃は頭を振った。 たしかに今夜は風もなく、そう寒くはない。 ここしばらくの冷え込みからすれば、暖かいといっても良いかもしれない。 それでも、自分に向けられた自然な気遣いの心に対して、藤乃は軽く微笑む。 幹也は頷き、手にしていたコートに袖を通した。 畳んで持ち歩くのも邪魔なのだろう。 黒い薄手の生地。 先程まで着ていたそれを、藤乃は眺めた。 少しだけ惜しむ気持ちが起こっていた。 手がすっぽり隠れ、足首まで裾が掠める幹也の服は、暖かく優しい感触だったから。 でも幹也さんが着ている方が似合うと、小さく心の中で呟く。 「じゃあ、行こうか」 幹也の声に今度は頷き、そして、少し困った顔に変わった。 「どうしたの? あ、外れそうなんだ。いいよ、直してあげる」 幹也の指が髪に触れる。わざとだろうか、頬に触れ、喉を滑る。 些細な事なのに、驚くほど意識してしまう。 夜に二人だからだろうかと藤乃は考える。 「これでよしと」 視線が交わる。言葉によらぬ交感。 幹也は歩き始めた。 藤乃も続く。 ちゃらりと、二人を結ぶ鎖が小さく音を立てた。 了 |
目をつぶっている。 ベッドで目覚めて、傍らにいたあの人が体を起こしたのがわかったから。 こうして、寝たふりを続けていたら、どうするだろう。 わたしを起こしてくれるだろうか。 いつもの優しい笑顔で。 藤乃ちゃん、朝だよ。 暖かい声。 その声に従って、目を開けると、間近に幹也さんの笑顔。 うん、それは、なんて素敵な目覚めだろう。 それとも、他の起こし方。 声をかけられて、それでも眼を覚まさなければ。 肩を軽く揺すられても知らん振り。 困った幹也さんの近寄った顔が、耳元で囁いて。 ぞくぞくするような震えを、それでも堪えていたら。 ふいに息がわたしの唇を掠めて。 そして……。 目覚めのくちづけ。 あ、ああ。 でも。 さあ、早く起きてしま……あっ。
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冷たく澄んだ水に潜るのとは違う。 息を止めて沈んでみた。 了 |
月の綺麗な夜だった。 散歩には具合がよい。 寒くもなく、暑くもない。 ゆっくりと歩く。 一人で歩いている時よりゆっくり。 手にした散歩紐がぴんと引っ張られないように。 首輪が締まっては可愛そうだ。 彼女は四足で歩くのに慣れてはいない。 もとより急ぐ理由は何もない。 でも、ふと考える。 こんな事をしているのを誰かに見られたら、破滅だろうなと。 無理強いではなく。 むしろ彼女からせがんだのだとしても。 そんな道理は通用しまい。 年下の女の子に対しての非道な所業。 万が一合意の行為だと認められたとしても、それで終わりとはなるまい。 でも、止めようとは思わない。 異常だなと思う。 でもそれを忌避する気持ちがない。 何故だろうと考えて、朱鷺絵さんという名前が浮かんだ。 苦笑する。 そうだ。 異常であっても受け入れさせられてしまったのだ。 ならば仕方ない。 気が付くと彼女が先に進んでいて、こちらに顔を向けている。 白い背中から首筋の剥き出しのラインが、月明かりに妙に光って見える。 ああ、綺麗だ。 不思議そうにこちらを見る彼女に頷きを返して、また歩き始めた。 了 |
「毛布は約束通り手配しておきましたから。 エミヤ様がお部屋に戻る頃には届けられているかと」 深夜のアインツベルン城のゴーストゴシップはようやく幕を閉じた。 「ちょっと待ってくれ」 それでは、と今にも立ち去りたそうなセラを引きとめ、俺はおもむろに関係の無い話を切り出した。 「――こんな話を知ってるか?」 そう、むかし切嗣から聞いた、とある古城にまつわる怪談話の数々を。
結果。 |
「それ、苦いから嫌」
今日、イリヤは腹痛。 「――――イリヤ。でも」 お腹抱えて唸ってるクセに、お薬は飲まない。――――困った。 「絶対飲まないからねっ! ……ううー……」 さて。 「仕方、ない」 溜息をついて実行開始。 「何? 飲まないわよ?」 続いて私が正露丸を口に含む。更に水も含む。 「……え、なに? リズ、ちょっとまさかっ、や、やめっやめぇぇぇっ――!?」
「……ほろ苦い体験?」 追記。 |
朝から志貴は全裸だった。
布団を剥いて驚いた。相変わらず志貴はねぼすけで、いまだすやすや夢の中。ちょっと癪だ。来てあげたのに起きないなんて。けれどその寝顔はとても綺麗で、心がほんわか暖かくなる。でも全裸。 ―――朝からシエルも全裸だった。 こっちはなんて見苦しい寝顔。だらしなく弛みきった表情で。にへらと笑ってよだれまで垂らして。時々いやらしい手つきで胸板をさすりさすり。大体なんでこいつがここで寝てるのか。志貴はわたしのものなのに。 居ても立ってもいられなくなって、服を脱いでベッドに上がった。志貴の体温が欲しかった。志貴。志貴。なんでこんなに好きなんだろう。隣で眠る女は気にしない。ただひたすらに貴方が欲しい。他に何も考えられないほど昂って、志貴の唇を貪った。 |