後ろから抱きすくめて首筋に唇を寄せたら、先輩は大人しくなった。体に回した両手をお腹に当てて、いつも瑞々しい柔肌をゆっくりと楽しむ。下に手を滑らせて翳りの中に指先を入れ、さりさりと毛を揺らす。脚を閉じようとするから、駄目って囁いて禁じる。普段聞けない、鼻にかかった甘えるような声が漏れる。普段、元気良すぎて女性を意識しないことがある人だけど、今は、えも言われぬばかりに雌を薫らせている。
俺はソファに腰掛けていて、お腹の上に先輩の丸くて張り詰めたお尻を乗せた格好。肌が触れ合っただけで俺のモノは元気になってしまい、開かせた脚の間にそそり立っている。少し曲げて開いた俺の脚の膝に、それぞれの脚を引っかけている先輩は、正面から見たら相当にあられもない姿だろう。恥ずかしくてならず、その羞恥に陶酔してる。
膝から指を走らせて内腿を滑り降りると、びくんと身を震わせた。しなやかな筋肉を隠している脚の付け根あたりをマッサージしてみる。
「あん……」
爪の先だけ触れるようにしつつ、焦れったそうな声と、小さく閉じ開きしている脚に、満足する。手をお腹に戻し、今度はゆっくりと登っていく。迷い無く、たわわに実ったおっぱいに辿り着いた。
こんなふうに楽しんだことぐらい、もう数え切れないほどなのに、飽き足らない。
下から掬い上げては、滑らせて落とす。いや、張り詰めたふくらみは小さく震えて元に戻るだけ、落ちるっていう感じじゃない。もとより肌理細かくて手に吸い付く肌の中でも、おっぱいはまた別格だ。触っていると背筋がぞくぞくしてくるから放して、だけど我慢できなくてすぐにまた触れる。手を慣らすみたいに、繰り返し柔らかな肉の塊を弄んだ。
やっと落ち着いて掴み、静かに力を込める。ゴム鞠とかよりはもっと、ねっとりとした柔らか。指が沈んで包み込まれそう、でも毅然とした張りがあって素直じゃない。屈服させたくって、つい、力む。先輩も息は乱れてるけど、俺の方は過換気でも起しそう。手から流れ込む官能が、胸やお腹で感じてる柔肌の感触とか髪の毛の匂いなんかと混ざって、体の芯の方を煮え立たせる。変な衝動に、口を開けて肩のあたりにかぶり付いた。
ぐにぐにぐに、って、おっぱいを思いっきり揉んでいた。
「遠野くんっ、もうちょっと、優しく、してください!」
怒られて我に返る。いや、イチモツの先端をギュって握られたから。
「すいません」
反省して、綺麗な半球の形を確かめるみたいに撫でるところから再開する。それだけで、頭の天辺から腰まで何か走り回ってるみたいな感覚。
「気持ち良過ぎてさ、先輩の胸」
肩の上から覗き込むと、象牙色の双丘が薄朱くまだらになってた。珊瑚色をした頂上が、まだあまり触れていないのに、ぷくりと尖っている。それぞれ、すぐ外側から指に挟んで揺すったり引っ張ってみたりする。
「あんっ、痛かったのは赦してあげますから」
先輩が上ずった声を出してる。
今度はお手玉するみたいにしてバストで遊ぶ。ぽよんぽよん。時々、指が乳首を掠めて、その度に小さく吐息が漏れる。
「……意地悪しないで下さい、遠野くん」
「ん、何のこと?」
「ぁん、判っているんでしょうっ」
再び、力を入れ過ぎないようにだけは気をつけて、二つとも鷲掴む。
「いや、こんな時だけ判れって言われても困りますよ。いつも鈍いとかって言われてるのに」
五本の指を立てて、中央に向かって絞るみたいに滑らせる。先端を包んで、ふよふよと揉む。
またペニスを握られて、不意打ちで亀頭を包んで蠢く先輩の指が気持ち良くて、いきなり果てそうで息を飲んだ。でも、途端に緩慢にしか動いてくれなくなる。
「うふふ」
先輩が妖しく笑う。
「ほら、意地悪しないで。ここも可愛がって下さい」
俺の指を導き、すっかり硬い乳首に触れさせる。
「んっ」
こりこりした粒を親指と中指で摘み、先端をくすぐる。
「あん、ぁあっ、ふぁうぅ」
焦らしたぶん、たっぷり弄り続けたら、とろけた声で唄ってくれる。時々、乳首から指を離して周囲をつついたりして、身を揺すってねだられたり。
「ひゃっ」
突然弾いたりしたら、気持ち良く悲鳴を上げてくれる。
名残惜しいけど右手を離して、先輩の口元に持って行く。何も言わなくても、自分から指を口に含んで舐めてくれる。キスして舌を絡める真似で指を使いながら、俺も首のあたりに口を付けて、幽かに薫る肌を味わった。
「くふん……」
指を抜こうとしたら、噛み付いて止められた。思い切り吸って、ぐるぐる舌を回して指先を舐められていると、思いがけず官能が起こる。侵されていくみたいで逃げようとしても、毎度絶妙に噛み付かれて果たせない。
「今度は左手を……」
言って、ようやく離してもらった。
右腕を上げさせて腋に潜り込み、窪みに唇を当てる。鼻をふんふん言わせて嗅いでみたら、汗の匂いがして、しゃぶりつきたくなる。
「遠野くんっ!」
先輩の抗議は、約束通り左手の指を口に押し込んで封じた。今度は人差指と中指を咥えさせたけど、2対1でも先輩の舌には負けそうだ。
欲情に任せてて、腋の下をぺろぺろする。ほんの少し塩っぽい。くすぐったいのか身悶えてるけど、ほんとに抵抗はしてこない。思いっきり吸ってみたり、逆に口付けて吹いたり。
右手は胸に戻して、先輩の唾液でべとべとの指先でまた乳首を愛撫する。ぬるぬるした感触のせいなのか、反応がさっきより鋭かった。左手もおっぱいに戻し、思いっきり揉みながら乳首だけ左右交互に可愛がる。
「んっ、ひゃんっ、あふ……ぁ……」
もう、これ以上ないほど尖って、強く触ったら取れそう。代わる代わるに責めながら、時々思ってたことを訊くことにした。
「ねえ、先輩って、左の乳首の方が感じる?」
「ええっ?」
本当にびっくりした気配だから、話を続ける。
「いや、こっちを弄ってる時の方が気持ちよさそうだからさ」
掌で左のを撫でながら。
「そんなこと、考えたことも」
「じゃ、考えて答えて」
言って、今度は右に同じことをする。掌に当たる刺激がくすぐったい。
「ぅふ……あ……」
「さあ、どっちの方が弱い?」
左右それぞれ、色々と手を尽くして責め続ける。小さな差だけど、左を責めてる時の方が甘い声を上げるし、体の反応も大きい気がして。
「んんんっ、確かに、左の方が」
絶え絶えに、先輩は囁く。
「もっとちゃんと答えて」
「そんなことっ」
そう言いつつも、頬どころか体中を赤くして、口に出してくれた。
「乳首、は、左の方が感じるみたい……です」
先輩を体の正面に抱っこし直して、ご褒美、と両方の乳首を同時に弄り倒す。
「んあん、ひゃうっ……あぁー」
ほとんど逝きかけてる。
「おっぱいだけで逝きそうなんだ、先輩」
「ああん、意地悪です……」
ふくらみはちょっと強めに、先っぽは繊細に。こっちだって暴走しそうなのを必死で耐えながらサービス。でもやっぱり段々力が入ってしまったり。
「ふぁぁあっ!」
目をつぶって耳から流れ込む艶声に良いながら、汗の浮いた肌の感触とかお尻の肉の柔かさとかのハーモニーを満喫する。
「気持ちよさそうねぇ、シエル」
いきなり声が聞こえたのは、そんな瞬間。
「ひゃう?」
先輩は頓狂な声を発した。気持ち良くなって、忘れてたみたい。いや、そういう俺の方もだけど。
「アルクェイドっ」
先輩が、なんとか鋭い声を作った。
「わたしが見てるの忘れてたでしょ、シエル。志貴のをこんなべとべとにして」
アルクェイドが、俺の下腹部に触れる。確かに、先輩のジュースで俺の陰毛のあたりは濡れきっていた。
「志貴、ストップしなくて良いよ。良いこと、したげる」
アルクェイドが悪戯に笑う。
「なんか、楽しくなってきたし、勝ちに決まってる勝負なんて良いわ。良いでしょ? シエルも」
「何故決まってるんですか、ぁああ……」
アルクェイドが先輩のクリットでも触ったんだろう、抗議が途中で一際高い喘ぎに変わった。
「そんなことより、遊ぼうよ。でないと止めちゃうから」
言うが早いか止めてしまったようだから、俺も手を止めた。
「あん、そんなっ」
逝きかけて止められた先輩は、
……それは、ジャッジにされた身としては有り難い話だった。
「そんなことしてると、胸が垂れますよ」
暑いから、とノーブラにタンクトップなんて格好で居たアルクェイドに、先輩がそんなことを言ったのが発端だったらしい。アルクェイドが暑がるのかどうかとか、そのあたりは疑問だけど。
「そんな心配ないわよ、もう手遅れのあなたと違って」
こんな返事をアルクェイドがしたものだから、当然喧嘩になり、結局どういうわけか、
「じゃあ、どっちのおっぱいが良いか志貴に判定してもらいましょっ」
なんてことになったらしい。
アルクェイドの部屋に半ば拉致されて、今、二人が目の前に並んで答えを迫っている。
アルクェイドと先輩に同時に迫られると言う状況は嬉しいといえば嬉しいけど、明らかに命を危険に晒している。どっちを選んでも、もう一人から何をされたもんだか判らないし。
「いや、お二人とも、最高最強のバストをしてらっしゃると思うんですが」
そう言って後退るうち、背中がソファに当って退路が断たれる。
「どちらかをちゃんと選んでくださいっ」
「だめ、ちゃんと決めてっ」
二人とも前屈みだから、バストが覗き見えそう。特に、アルクェイドはタンクトップ一枚なわけで、どうしても深い谷間とか薄い布を突き上げている乳首とかに目を引き寄せられる。
「ふふ、ほら、わたしの胸ばっかり見てるじゃない。さっさとわたしって言えば?」
「それは、貴女がそんな格好だからでしょう!」
先輩は、大人しい白いシャツ姿。大きなバストがちょっとシルエットを崩すぐらいに布地を押し上げていて、存分に魅惑的。ただ、アルクェイドの方の誘惑はストレートの剛速球だから。
「あはは、そうねえ、シエルみたいに垂れてたらこんなカッコ出来ないものねー?」
「誰が垂れてるんですっ」
「だったら見せてみなさいよ」
「なっ!」
先輩は絶句し、それから少しずつ頬を染めて行き、やがて意を決したようにボタンを外し始めた。
「せ、先輩っ!」
「そこまで言われて黙って居られますかっ」
そして結局、二人とも裸になって、再び俺の目の前に並んだ。身の危険はともかく、これだけの美人二人に裸体を見せ付けられたりしたら、涎ごくごくになる。堂々と正面を向いてるアルクェイドも顔には照れ笑いが浮かんでるし、もじもじしてちょっと斜めを向きがちの先輩は、恥ずかしいのを怒った表情で誤魔化してるみたい。
二人とも肌は白く、輝いて見える。同じように白いのに、アルクェイドは夏の日差しみたいに眩しく、シエル先輩は月光を思わせる優しい煌き。
バストとか、数字は大きくは違わないのを知っていても、印象は結構異なっている。人の手の及ばぬ美のマスターピースと人に辿り着ける極限の地。いずれにしても閾値を越えていて、優劣なんて付けられない。ただ、アルクェイドには畏怖させるような迫力があり、先輩には惹き付けてやまないオーラがあった。
「遠野くん。鼻の下伸ばしてばかりいないで答えてください」
ひたすら見惚れていたら、促される。
「後でちゃんと……しましょ?」
妖しく、笑う。
胸は、先輩の方が丸っこい。アルクェイドの方が乳首がツンと自己主張してる。アルクェイドの方がプルプルする感じ。先輩の方がふっくらした印象。肉感の強い先輩と、果実めいたアルクェイド。触りたいのと吸い付きたいのと。溺れそう。飛べそう。奇跡。神秘。
「ふふ、志貴、見てるだけじゃ決められないんだったら触ったりして良いよ?」
アルクェイドに言われて、とうとう耐えられずに飛びついてしまった。
「きゃあっ」
嬉々として押し倒されて、あからさまに嬌声を発する。両手で掴んで思いっきり揉んだら、勝ち誇ったように言う。
「えへへ、わたしの勝ちよねー? わたしを選んだんだから」
「わ、わたしのも触ってみてからでなきゃ判らないでしょう!」
「えー、でも、シエルが良いんだったらシエルにこうしてるはずじゃない」
「違いますっ。 貴方が恥知らずに許したらに過ぎませんっ、遠野くん、そうですよねっ!」
また、いきなり凄い方向に話が転がって、二人のおっぱいを充分触ってから判定するなんてことになった。
……何か、無期懲役の判決が先送りされた代わりに死刑に変わったかのような。死ぬ前に最後の楽しみを与えられたみたいに。
素っ裸でソファに腰掛け、アルクェイドを腹の上に座らせて後ろから抱く。脚を俺の膝に引っ掛けて開かせる。正面に先輩が座っていて、凄い目でこっち見てる。
いや、感嘆の目にも見えた。
死刑判決を待つ気分も、裸のアルクェイドと肌を合わせたりしたら消し飛んでしまった。いきなり胸に掴みかかりたいのを我慢して、抱き締める。平らで張りのあるお腹に手を下ろし、お臍を突付いてみる。
「ひゃはっ」
くすぐったいみたいで、頓狂な声で笑った。脇腹に手を滑らせて、そこからゆっくり登る。やっぱりくすぐったがってるから、最後にはホントに腋の下をコチョコチョした。
「んふふふふふっ、やめてぇっ」
「そんなに腋を閉じたら指が抜けないじゃないか」
「嘘吐き、きゃははははっ」
あんまり続けると殴られそうだから、ほどほどにしておく。
そして、メインイベントの胸に手をやった。すぐに掴みかかりたいのを抑えて、丁度触れないように手を動かす。僅かに隙間を空けて撫でまわす真似だけ。乳首をくすぐるフリだけ続ける。
「あはは、何してるの」
「ん、何かして欲しいの?」
顔は見えないけど、照れた表情は脳裏に浮かぶ。しばらくじっとしてたけど、アルクェイドは自分で手を添えて、胸に触らせた。
触れてしまったら、もうほとんど負け。焦らしてやろうとか思うだけ無駄、触り心地に舞い上がる思い。
アルクェイドの肌って、さらさらなのに石鹸でも塗りたくったみたいに滑らか。その上に張りが強いから、何処か掴もうとしても逃げるみたい。流石に胸は捕まえやすいけど、大人しくはしてくれない。
クリームみたいに柔かいのに、揉むと生意気にも反抗してくる。神妙にしろ、とばかりに擦り、掴み、揺らし、握り、しているうちに気が付いたら俺が夢中になってすっかり参ってる。
「くっ」
我に返ったのは、イチモツを撫でられたから。アルクェイドの下生えが当るほどのところに硬くなってて、細い指にじゃらされてびくびく反応してる。
「ホントに志貴ってわたしのおっぱい、好きよねー」
先輩に聞かせてるみたいだ。指先で亀頭の方を弄ってきて、適当っぽいのにツボを突かれまくってて歯を食い縛る羽目になる。
一矢ぐらい報いようと、乳首を摘んで一気に責め立てる。
「ぁんっ」
感じてると言うより、はしゃいだ声。俺も声を出しかけ、口を首筋に押し付けて塞ぎ、べったり舌を使って肌を濡らす。溢れてた涎が麗しい肌を侵す。でもやっぱり舌触りに蕩ける。
ぬくい肌が熱くなり、柔かいのも弾むのも手が融け落ちそうなほど。頭の中身もついでに融けてそう。まともに息も出来やしない。背骨まで液化して侵されて行く。腹の奥が煮えている。
「んふっ」
頭をのけぞらして揺するから、髪と香りに鼻も攻め落とされる。まるっきり媚薬、でなければ麻薬。
攻勢を取り戻して、噛み付いたり吸ったりしながらバストに意識を戻した。さらに自己主張の激しくなった乳首を追っかけまわし、豊かなふくらみを押さえ込もうと奮闘する。口を動かしてあちこちキスしまくって、唾で肩や首をべとべとにしてやる。
「んふン」
吐息が蜜を含みだしてる。
ああ、それでもやっぱり気色良すぎて。
どっちが責めてるのか判らない。
「やん、なに?」
アルクェイドの手を取り、自分で胸を掴ませる。上から手を重ねて揉ませてみる。間接的に感触を味わってるだけでも充分に官能的。
「したことないか? こんなこと」
「自分で触ってもしょうがないじゃない」
ほんとに戸惑った様子でアルクェイドは言う。
「そうか?」
指を摘んで、自分で乳首を弄らせた。はしゃいだ様子だったのが、しつこく続けるうち、束の間黙り込んだ。
「感じてるだろ、アルクェイド」
口をつぐんで返事をしない。重ねた手の指を互い違いに挟み合って、二人分の指先で上下に乳首を擦り立てる。
「白状しろ、証拠は上がってるんだぞ?」
笑おうとして、でも口から出たのは熱い息。
「ふぁぅう」
意地を張って息を詰めてたみたいだけど、とうとう降参して喘いだ。
「いやらしいなあ、自分で触って楽しんでるなんて」
「違う、気持ち良いのは志貴の指っ。それに、志貴がやらせたがってることだからっ」
可愛らしいことを言うから、再び直接肌に触れた。っと、今度は逆にアルクェイドが手を重ねてくれる。
「んん?」
「志貴の手、好き……」
くあっ。
思わず、肘を締める格好で姿態を強く抱き寄せた。
手の両側がアルクェイドに触れているわけで、気持ち良いに決まっている。火照った肌には汗が浮いて潤い、ますます滑らか。ますます柔らか。揉みまくってたら、指を絡めてくる。
「さっきの、したいのか?」
「……うん。して」
おねだりに応えて、とんがった乳首を指の腹で次々と撫で上げる。撫で下ろす。
「んあ、ぁぁああん……」
かなり感じてるみたいで、声が濡れていく。気持ち良さそうだから、悪戯を思いついた。
「好きなペースでやって良いぞ?」
「えーっ」
手を止めて、待つ。一瞬は躊躇っていたけど、ゆっくり動き出す。俺の指を一本ずつ試すみたいにゆっくり弄らせてくる。往復して人差し指に戻ったところで、こっちから動いて一点、いや二点集中で襲撃してやる。
「あふん、くぅぁんっ」
逝きかけてる声だと知ってる。胸だけで逝くってのは流石に珍しいけど、もう一息。
「そこまでですっ!」
いきなり手を掴んで引き剥がされるとともに、そんな声がした。
「シエルっ」
アルクェイドと俺とを交互に見つつ、先輩は言う。
「自分だけ先に気持ち良くしてもらうなんて許しませんから」
意地悪な笑いをアルクェイドに向けていた。
「羨ましいからって」
残念そうに、アルクェイドが言った。
それで、二人は交代して、次はシエル先輩の胸を愛撫することになったのだった。
……まるで天国だけど、後の地獄が怖くなるばかり。
「じゃ、良いことしたげる」
シエル先輩を後ろから抱き締めて、両手で乳房を包んでいる俺に、アルクェイドが囁く。
意図は判らないままにも大人しくしてると、俺の右手を取って自分の胸を掴ませた。
「うふっ」
「きゃっ」
先輩が悲鳴を発したのは、アルクェイドに抱き付かれたからだ。
つまり、アルクェイドと先輩は抱き合って丁度おっぱい同士を押し潰しあう体勢。その隙間に俺は手を入れて、片っ方はアルクェイドに、もう片方は先輩に掌を向けている。
「ははは……」
思わず笑った。両手とも、とんでもなく柔かくって弾力があって温かくて潤ってて気持ち良い奇跡みたいなものの中に突っ込んでる訳で。
「嬉しい?」
「はい」
もう、即時無条件降伏して我が人生に悔い無し。手を動かしても、みっちり押し付けあったおっぱいには隙間も出来ず、天上の果実に捕らわれたまま。ねっとり掴んでくるみたいな先輩の胸も、ぷりぷりした感じのアルクェイドの胸も、優劣なんて付けられっこない。
「あん、志貴、強すぎぃ」
「遠野、くんっ」
二人の抗議は聞こえたけど、到底抑えられない。
ぐにゅぐにゅぐにゅ
ふにふにふに
むぎゅむぎゅむぎゅ
ぷにょぷにょぷにょ
本当に頭の中にはそんな馬鹿みたいな音を思い浮かべていた。
「志貴」
呼ばれて顔を上げたら、アルクェイドが迫っていてキスされる。間に先輩の身体があるから、唇が触れ合う程度で舌まで絡め合いにくい。何が面白いのか、鼻に息を吹きかけたりしてくる。
「アルクェイド、抜け駆けは」
先輩が言うと、アルクェイドは俺から離れ、迷い無く先輩に口付けた。驚いているのを良いことに首を抱き締め、ぴちゃぴちゃ水音がし始める。思いっきりキスしてる。戸惑っていた先輩も受け入れたみたい。
二人とも手を下にやる。先輩が身体をビクリと震わせ、アルクェイドもすぐに似たような反応。
キスを中断したアルクェイドが艶やかに笑って、快感に融けている。
「んくっ」
「あふっ、ぅ」
二人して喘ぐ。やっと状況が推測できた、互いにクリトリスでも弄りあってるんだろう。目の前でまたキスを始め、途端に俺も気持ち良くしてもらえた。手が二つ、俺のものに絡みついてる。
本人は厳しくて嫌だって言うけど、先輩の手は存分に柔かく、緻密に撫でさすって高めてくれる。アルクェイドの手は、たおやかで良く動く。こちょこちょ擽りまくられて追い詰められる。
さっきから堪能してるけど、おっぱいに両手を挟まれる感覚は強烈で、それだけが思考を占めるほど。そこにイチモツを二人がかりで弄られて、思わず悲鳴を上げる。
「駄目ですっ、もうちょっと、耐えてください」
先輩が言う。
お尻をぎゅっと締めるみたいにして爆発を抑える。でも二人の攻撃は激しくなる一方で、敗色濃厚。
「く、うぅっ」
それぞれ乳首を捕まえて振動させる。
図ったように二人の手が陰嚢を揉み始める。
余計にぎゅっと身体を押し合ってるらしく、手が感じる圧力が高まる。それでも、熱い蜂蜜のポットみたいに甘美。先輩の肌の何処か淫らな匂いが脳天まで突き抜ける。時々こっちにキスしてくれるアルクェイドの唾液が美味しくてならない。
いきなり、ぬるりと粘液みたいなのをペニスに塗り付けされた。
「シエルってば、ドロドロ!」
「そっちこそっ」
また、にちゃりと濡れた指が絡んだ。
アルクェイドの蜜で濡れた先輩の手が竿をしごき始め、アルクェイドは先輩の果汁を亀頭に垂らし、包んで揉んだり傘のとこを突付いてなぞってする。
「かっ、うぁ」
二十本の指に攻められちゃ、成す術も無い。
「あん、シエル、もう良い?」
「うふ、ええ」
言葉を交わした途端、二人は仲良く大きく啼いた。互いに貫き合ったみたい。
敵は二本になったとは言え、もう止めを待つばかり。最後に一花とばかり、それぞれの乳首をいっぺんに弄り倒す。
「ああ、志貴いっ」
「遠野くんっ」
「うくっ、もう無理っ」
手だけでこんなにってほど、凄まじい快感。
手を失っても惜しくない気がするほどの至福の感触。
「ふぁああー!」
「先輩、アルクェイドぉっ」
「ひゃううぅー」
初めに逝ったのは多分アルクェイドで、先輩が続いて。少しだけ遅れて、俺も弾けた。
どぷどぷと何秒も続く快感を、絡みつく手が倍増してくれた。きゅって握って、しごいて、搾れるだけ搾り取られた気分。
「遠野くんの、熱い」
アルクェイドが身体を離したら、俺の白い液の付いた手を高く上げて呆けたように言う。快感にぼんやりした頭でも恥ずかしい。
「美味しいよね?」
その手をアルクェイドが掴み、舌を出してペロペロし始める。
「あ、ずるいです」
振り払おうとするのを抑え、アルクェイドも自分の手を差し出す。そっちの手にも、俺の精が絡み付いていた。先輩は躊躇いも無く指を咥え、一本ずつ舐って集めて行く。
手を舐めっこして笑いあってる。舌先に載せたドロドロを見せ付けあい、キスした。口の間で粘液が糸を張ったり、泡立ったり、遣り取りしてたり……
「気持ち良かった?」
白いもので唇を汚したままのアルクェイドに訊かれる。舌が一周して、口の端を清めた。
「どうなんですか、遠野くん」
先輩にも問い詰められる。
イエスに決まってるから、ただ、そう告げた。
「えへへ、じゃあ、今度はこんなことしたげるーっ」
言うが早いか、先輩を押し退けたアルクェイドは二の腕で寄せた双丘を顔に押し付けてきた。
「ああっ、貴方いっつも自分ばっかりっ」
「ふふーん、さっさとしないのが悪いのよーっ!」
……とりあえず、二人の勝負はまだ終わらないみたい。
/between heavens and paradises ・了
なんだかオパーイのことばかり書き過ぎている気がするので、しばし書き納めのためにw
もっとも、むしろコレは ちちカルチョ を書く切っ掛けになったネタなのです。
……続きは、まあ、要望があるようなら。 (wパイズリとかそんなの……w)
©Syunsuke